研磨材 エンバイロストリップシリーズ

海洋プラスチック問題が騒がれている今、プラスチック研磨材を多用している不二製作所もプラスチックに代わる植物由来のものを使い環境対策をしていかなければなりません。
今回は、新モース硬度2程の植物由来の研磨材”エンバイロストリップ”の紹介です。

エンバイロストリップは、各種金属の他、CFRP、GFRP 、アラミド(aramid)やケプラー(kevlar)等に対して、母材に傷つけることなく塗装剥離(層別剥離、完全剥離)、壁紙剥離、航空機用接着剤の除去、塗装下地層(プライマー)に使用される劇物コーティングを剥がさないクリーンアップ処理をすることが可能です。
NASAのスペースシャトルの耐熱コーティング再処理の際のコーティング剥離にも使用されました。
不二製作所はエンバイロストリップの国内販売権を取得しています。

エンバイロストリップのラインナップ

EnviroStrip

  • 航空機機体及び航空機部品加工用として開発された研磨材です
  • Boeing Spec BAC5725保有
  • デルタ航空、ユナイテッド航空機など 実績多数

Envirostrip XL

  • エンバイロストリップに改良を加え、耐水性向上・再利用回数増加等、利点を飛躍させた研磨材です
  • ボーイング、デルタ航空で使用

eStrip GPX

  • エンバイロストリップXLに少量のアクリルを混ぜた研磨材です
  • Mil Spec Mil-P-85891保有
  • 米空軍、米海軍で使用

剥離加工スピード、安全性、低環境負荷(コーン主原料)等から、塗装剥離・壁紙剥離・接着剤除去の新たな工法としてAirbus、Boeing やデルタ航空、ユナイテッド航空等の世界中の航空会社、MRO会社、軍で使用されています。

熱硬化性樹脂研磨材との比較

エンバイロシリーズ 熱硬化性樹脂研磨材
小麦やコーン 材質 尿素・アクリル樹脂等
金属(特にアルミ※1等の柔らかい金属)
や複合材に対する加工
加工用途 金属部材に対する加工
新モース硬度2〜 硬度 新モース硬度3〜
可※2 生物分解可能性 不可
なし 海洋プラスチック問題 大問題
ダメージなし アルミ・FRP繊維へのダメージ ダメージ有り
※1航空機用アルミ合金
※2バイオプラスチックな為

加工事例
CFRPの離型剤除去
CFRPの離型剤除去加工例です。
炭素繊維を傷つけることなく離型剤のみを除去することができます。
加工後は、繊維がくっきり浮き出ているので樹脂層のみを剥離できたことがわかります。
金属材の余剰接着剤除去

複合材料×複合材料、複合材料×金属材料、金属材料×金属材料間の余剰接着剤の除去を母材を傷つけずできます。

FRPの塗装剥離

繊維を傷つけずに層別剥離ができます。
例:落雷対応のための銅メッシュが編みこまれている部分のデリケートな剥離処理が可能です。
※塗装下地に有害なクロムやカドミウムめっき層を使用している金属の場合、その層を傷つけずに、剥離処理ができます。

CFRP
塗装剥離前
GFRP
塗装剥離前
FRPの成形汚れ落とし

大型成形品や小径ワークなどブラシでは時間が掛ってしまう場合も、エアーブラストによる成形汚れ除去でしたら、炭素繊維にダメージを与えることなく、ブラシでの手作業よりも圧倒的に作業時間を短縮出来ます。
また、噴射した微小な特殊メディアが流れるところであれば加工可能なためブラシの届かないような狭い場所も汚れ除去可能です。

CFRP
塗装剥離前
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