「自分の手」で作り出す、完全オーダーメイド設計

降旗 宏亮/技術部設計課/2012年入社

― 入社のきっかけは何ですか?

昔から物を作ることが好きで、高校時代には構想から自分で練り、ギターのエフェクターを組み立てたりしていました。大学では機械工学を選考し、航空機における緩衝器の設計やシミュレーション・プログラムの作成を行っていました。そんな環境の中で、ものづくりへの憧れは強まっていき、就職活動では「機械設計職」一本に絞ってたくさんの企業でお話を聞かせていただきました。

不二製作所はそんな数ある企業の一つで、正直なところ実際に説明会に参加するまではブラストにも深い関心はありませんでした。ですが、実際に設計の現場や工場を訪れてみると、ブラストの技術としての面白さや無数にある用途、実際に働く人の雰囲気の良さ、そしてなにより自分の設計した装置が隣接する工場で組み上がっていく様子が見られることに大きな魅力を感じ、この会社で設計をやってみたいと強く感じました。

― 現在の仕事とこれからの目標について教えてください。

希望していた設計課に配属されてから5年目となった今は、標準的な装置に多少の手を加えたようなものから、お客様の要望に沿って完全オーダーメイドで設計する装置まで、幅広いブラスト装置の設計を任されています。不二製作所では一台の装置を仕様の打ち合わせから調整まで担当することができるので、本当に広い範囲で装置に携われていますね。
配属された当初は今から思えば難しくない装置にも手間取り、別のチームの先輩たちにまで助けてもらうこともありましたが、今では新しく入ってきた後輩に設計のイロハから教えられるようにもなり、あの時の先輩たちに少し近づけているのかなと感じています。
これから後輩たちと共に自分も更に成長して、いずれはまだやったことのないロボット搭載の装置の設計にも挑戦してみたいですね。配属から5年が経とうとしていますが、まだまだ未経験の装置や機構があって、ここから更に成長できると思っています。

"設計者"として切り開く、ブラストの未来。

― "不二の設計"の特徴はなんですか?

設計と聞くとデスクに張り付いているイメージがあるかもしれませんが、不二製作所の設計者の場合は全くそんなことはないです。
工場に自ら出向く機会も多く、組み上げの段階の装置について現場の人たちからフィードバックをもらい、また逆にこちらからも細かな要望を伝えます。みんなの顔を知っているので、気を使わずに忌憚のない意見交換ができています。このあたりは設計者と現場の距離が近い不二の強みですね。

また、時には納入先に出向いて実際にお客様に使って頂いている自分の装置の調整を行うこともあります。
先日は納入した装置のセンサー部が上手く作動しておらず、実際に自分も出向いて試行錯誤を重ねました。PCから調整可能なセンサーに付け替えることで、センサーの作動状況を制御し、位置についても微調整を行うことでなんとか解決することができました。このように不二では納入後の調整までも設計者自ら担当することが多く、やりがいを感じられますね。

― 最後に学生の皆さんへのメッセージをお願いします。

設計者の仕事は外からは見えづらく、決して表に立つような華々しさがあるわけではありません。しかし、自分が設計し魂を吹き込んだ装置が世界各地で可動し、世の中の役に少しでも立っていると思うととても嬉しく感じます。
そうした「縁の下の力持ち」のような存在という意味ではブラスト技術とも共通しているかもしれません。

ブラストの技術はどのように利用されているかが一目で分かるようなものではありませんが、様々な加工を行うことができ、幅広い分野で応用が効きます。そして、まだまだブラストには未開拓の未来が広がっています。繰り返しになりますがブラストの用途は無数にあり、これまでに皆さんが学生生活の中で培ってきた能力や知識がきっと役立ちます。
皆さんも私達と一緒にブラストの未来を切り開いてみませんか?

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