不二製作所のブラスト装置、通称「ニューマ・ブラスター」
「ニューマ」は、「空気の」という意味の「Pneumatic」と、「新しい」の「New」をかけ合わせた造語です。
このブランド名には、「進化した新しいブラスト装置」という意味が込められています。
お客様からのご要望に合わせたオーダーメイドの装置を提供していくためには、常に新しい技術や用途の可能性に目を向け、切り開いていくことが不可欠です。
新製品
ローダー・アンローダー付属装置
前後装置付きの全自動ブラスト装置です。
前後装置とは、ブラスト機への製品投入と、加工が終わった製品の排出を自動で行う装置です。
コンベアで運ばれてきた製品をロボットがブラスト加工・着脱まで行うので、人手が必要ありません。


不二製作所の正面玄関で展示・運転しています。その迫力に、立ち止まってのぞき込むお客様も多数。
お立ち寄りの際は、ぜひ見学してみてください!
技術設計者の一言
ブラスト装置部分だけではなく、前後装置にあたる搬送機も社内で設計・製造しました。ブラストに特化した構造の前後装置にすることで、トラブルを回避しやすくなります。
新システム
ルーム型ブラスト装置
ブラスト装置の要である研磨材の噴射・分級・回収システムにおいてオンリーワンの技術を提供しています。
本来は「加工中に研磨材がモヤモヤと舞って視界が悪い」「加工後に研磨材をスコップなどで回収するのが大変」「ピット工事(ブラストルームの下に1.5メートル以上の穴を掘る)の手間が大きい」など、お客様にとっての負担が大きかったのですが、それらの課題を独自の新システムを開発することで解決しました。


ルーム型の装置もサイズは様々ですが、大きいものだと幅4メートル奥行15メートル以上になることも。
橋梁部品や、建機部品を丸ごとブラスト加工できます。
技術設計者の一言
独自の技術が複数埋め込まれており、技術的な優位性が高いです。性能の向上はもちろんですが、規格化を進めるためのマニュアル整備などの必要性も出てきています。
新技術
ブラスト加工をダメージレスに
ノズルから研磨材と一緒にマイクロミストを噴射することで、製品(樹脂)への加工が熱ダメージレスに。静電気によって製品に研磨材がくっついてしまうことも減りました。


マイクロミストを噴射するための機構設計において、特許を取得しました。
技術設計者の一言
お客様が困っていたことをヒントに生み出された技術ですが、何度も実験を重ねるうちに、色々なメリットがあることが分かってきました。更に改良を重ねて、使い勝手にもこだわっていきたいです。
新市場
3Dプリンター造形品の仕上げ磨き
独自に開発した特殊研磨材により、金属や樹脂を鏡面仕上げにします。
研磨材の自動再生機構が搭載されているので、長時間作業しても安定した仕上がりに。


新型「Pollux」は、オフィスなどでも使用できるよう、デザインにこだわって設計・製作されました。
技術設計者の一言
3Dプリンタメーカーの製品とセットで使用することを前提に、オフィスや室内に置かれているイメージでデザインしました。制御盤や配管や集塵機を背部に収納し、すっきりとしたフォルムにこだわっています。また、窓を大きくして覗きやすくしたり、足元を窪ませて椅子に座っての加工ができるようにするなど、操作性にも気を使いました。コストを考えた工夫も凝らされています。
