ABOUT BLASTMACHINE

はじめての
ニューマ・ブラスター
ブラスト装置の基礎知識

ABOUT AIRBLAST そもそもエアーブラスト(サンドブラスト)ってどんな産業機械?

サンドブラストは砂(サンド)を吹き付ける(ブラスト)という意味の言葉で、砂を吹き付けて表面に効果を
生み出す加工法として誕生し、製造工程に欠かせない存在になっている産業機械です。
現代では、吹き付けるものが砂だけではなく人工研磨材を使用する為、サンドブラスト、エアーブラスト、
アブレイシブブラスト、ビーズブラスト、グリットブラストなど研磨材の種類や用途によって呼ばれ方が様々です。
サンドブラストの類似加工法としてあげられるショットブラストとは装置構造が異なります。
サンドブラストでもショット(鉄などの球)を使用することができ、ショットピーニングも可能です。

ブラスト装置のポイント

01空気の力で吹き付ける
加工法

圧縮空気の力で研磨材やメディアと呼ばれる粒子を衝突させて表面に
変化を与えます。物理的加工法のため、材質問わず加工することが可能です。

02ノズル式の加工法

研磨材を噴射する機構にはノズル式を採用することで研磨材を衝突させる角度を任意の方向に定めることが可能です。
ノズルの本数を増加させることで作業効率の向上が可能で、ロボット付帯の自動加工も容易です。

03製品サイズ・形状を
問わない

1ミリ以下の製品から10メートルを超える製品まで大小様々な製品サイズに対応し、研磨材が当たる箇所であればどのような形状でも加工することが可能です。

当社ブラスト装置
ブランド
ニューマ・ブラスター

さらに進化した
ニューマ・ブラスター
のポイント

04研磨材は自動回収、
加工中も視界良好

ニューマ・ブラスターは自動で使用済の研磨材から再利用可能な研磨材と粉塵に分けるため(分級)、量産加工時も安定した加工面を作り出します。更に風の力で気流をコントロールすることで、作業中の視界も良好です。

05加工パワーを設定、
噴射量を調整できる

ブラストは物理的な加工のため、研磨材の噴射速度と噴射量が加工面に大きく影響します。ニューマ・ブラスターは複数ある噴射方式の中から選択することで加工のパワーが設定できます。研磨材噴射量も任意の量に設定することが可能です。定量的に噴射させ、連続で加工ができる独自の機構も開発しました。(定量安定噴射機構)

06使用できる研磨材
(種類・粒度)が豊富

ブラストで使用する研磨材は、形状、硬さ、比重、大きさなど多くの選定基準があります。ニューマ・ブラスターは使用できる研磨材の種類が豊富です。
ミクロン単位の超微粉研磨材も安定的に噴射させることが可能です。

ニューマ・ブラスター
とは・・・

常に「新しい」を追求し付加価値を提供する不二製作所のブラスト装置ブランドです。
サンドブラストの利便性をそのままに製造現場でも使いやすく、
様々な顧客の課題を解決できるようなブラスト装置を目指して名付けられました。

ニューマ・ブラスターは
製造現場のニーズに合わせて日々進化しています

納入装置の90%以上がお客様のご要望に合わせて設計したカスタマイズ装置です。
様々な生産現場に合わせてニューマ・ブラスターを製造しており、お客様の“できたらいいな”を実現する為に日々進化を遂げています。

BASIC STRUCTURE OF PNEUMA BLASTER ニューマ・ブラスター(ブラスト装置)の基礎構造

ニューマ・ブラスターは量産にも対応したブラスト加工ができる機械のため作業者が使用、管理しやすいような装置設計がされています。

用語の解説

噴射
研磨材を圧縮空気によってノズルから噴射すること
回収
噴射された研磨材を特定の場所(画像では回収タンク上部)へ風力によって集めること
分級
回収された研磨材の中から再利用できる研磨材と破砕して粉塵化した研磨材を風力によって分けること

装置構造

各機構の役割

1キャビネット

・研磨材を製品に衝突させて
ブラスト加工する作業室 ※キャビネットの形状は装置によって異なります。

2回収タンク

・使用可能な研磨材と粉塵に分ける
・噴射用の研磨材を貯める ※噴射方式により異なります。

3集塵機(ダストコレクター)

・破砕して粉塵化した研磨材を捕集する機構
・研磨材の回収・分級には集塵機の風力を利用

大量生産でもブラスト品質を維持するしくみ

風力により装置の中で研磨材が自動的に選別されるため
作業性を向上させる(風力分級)

本しくみができるまでは、研磨材を集めることや研磨材の大きさの仕分けを
人手で行うことが多く、ブラスト加工のみに集中できませんでした。

噴射毎に研磨材(メディア)の粒度が変化
加工面の変化や加工速度の低下につながるため管理が必要

研磨材(メディア)はブラスト加工(ブラスト処理)で使用していくと、衝突による衝撃で破砕が進み、次第に細かくなっていきます。破砕したものを使用し続けると一粒の仕事量が減ることで、加工が遅くなったり加工面が変化してしまいます。
手動加工の場合は、分級により粉塵が循環せず手元に滞留しない状況が作り出せることから、キャビネット内部の視認性が向上し加工面が見やすく作業性の観点からも加工品質の安定につながります。

研磨材の状態変化。未使用→循環して再利用→粉塵化 粉塵は集塵機(ダストコレクター)へ GOOD 分級あり:研磨材粒度が一定な状態 BAD 分級なし:粉塵が混ざった状態

PROCESSING ABILITY OF PNEUMA BLASTER ニューマ・ブラスター(ブラスト装置)の加工能力

宗力式(SGタイプ)から直圧式(FDタイプ)にかけて加工パワーが強くなる図

DIFFERENCE BETWEEN AIR BLAST AND SHOT BLAST エアーブラストと
ショットブラストの
違い

当社取扱い
方式

エアーブラスト
(サンドブラスト) 
噴射式/エア式

point
  • 噴射方法がノズル式で、ロボットにノズルを
    保持させて加工することが容易
  • 幅広い研磨材が使用可能
  • 小~大面積まで加工可能

エアーブラスト(サンドブラスト)とは、コンプレッサーから供給される圧縮エアの力を利用してノズルから研磨材を噴射し、被加工物表面に衝突させて効果を得る表面処理方法です。
エアーブラストのメリットは使用できる研磨材の幅が広いことです。1mm~1μm(1mmの1/1,000)程度の粒度の研磨材が噴射可能で、比重の小さい研磨材(ガラス、アルミナ、樹脂研磨材)~比重の大きい研磨材(金属研磨材)の使用、切削力の強い研磨材の使用も可能です。
また、エアーブラストは噴射方式に種類があり加工の圧力が異なるため、加工パワーを選ぶことが可能です。

ショットブラスト 
遠心式/インペラ式

point
  • 投射方法がインペラ式で大面積加工が
    短時間でできる
  • 比重の重い研磨材を大量に投射できる
  • コンプレッサーが不要

ショットブラストとは、モーターによって回転する羽根車(インペラ・ブレード)の遠心力で研磨材を投射し被加工物表面に衝突させて効果を得る表面処理方法です。
ショットブラストのメリットは、比重の大きい研磨材(スチール、亜鉛などの金属研磨材)を少ないエネルギーで大量に投射できるため、大面積を効率よく加工することが可能です。
また、圧縮エアを使用しないためコンプレッサーが不要です。※当社ではショットブラスト装置の取り扱いはございません。

その他にも、圧縮エアの供給にルーツブロワを使用するブロワブラスト(低圧ブラスター)や、ドライアイスを研磨材として噴射するドライアイスブラスト(ドライアイス洗浄)などもエアーブラスト(サンドブラスト)として分類されます。

contact

不二製作所のブラストは多種多様な用途に使われています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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      03-3686-5104
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  • 大阪営業所

    06-6190-2323

※各営業所でもテスト加工可能です。