鋳砂・中子砂除去
用途・技術
鋳砂・中子砂除去の作業効率化とコストダウンの実現
鋳砂及び中子砂除去とは、砂型鋳造やロストワックス(精密鋳造)で鋳造成形した際に、鋳造品の表面や内部に付着した鋳砂及び中子砂を除去していく仕上げ作業のことです。
油圧部品内部や複雑形状の精密鋳造品の鋳砂及び中子砂を除去する工法としては、苛性ソーダ等の高温の薬液を使用して処理する方法(コリーン処理)が良く用いられていましたが、段取り、温度管理などの工数が多い、廃液処理にコストがかかる、作業者にも過度な危険が伴うなどの難点もありました。これに対し、エアーブラストでの鋳砂及び中子砂除去では、鋳造品にダメージを与えずに細かな隙間や穴部まで除去が可能で、自動化による作業の効率化とコストダウン、薬液処理と異なり作業者に過度な危険を与えないなどの工法的優位点があり、多くのお客様が薬液処理からエアーブラストへの切り替えを行っていただいております。
鋳砂・中子砂除去の自動化
鋳造品内部に穴があいているものや奥まった形状の場合、薬液処理でないと中子砂の除去が難しいとされていましたが、当社のロボット装置にロング回転ノズルを組み合わせることで、通常では作業のしにくい入り組んだ部分の中子砂除去の自動化も実現致しました。
貴社に合わせた装置をご提案致しますので、ぜひご相談ください。
feature エアーブラストによる鋳砂・中子砂除去の特徴
エアーブラストは圧縮エアでノズルから研磨材を噴射し、鋳砂や中子砂に衝突させて不要なものを除去するため、入り組んだ複雑な形状や細い溝、貫通穴等に詰まった中子砂を空気の流れを使うことで素早く除去できること、1個流し生産にも対応しているのでワーク同士のぶつかり合いによる傷つきの心配がないことが特徴です。また、コリーン処理と比較してランニングコストを大幅に削減できることもメリットです。
このエアーブラスト技術は中子砂除去だけではなく、熱処理後のスケールや汚れ除去することが可能で、カラーチェック(浸透深傷検査)の前処理としても利用されております。
コリーン処理とエアーブラスト処理のランニングコストの比較
こちらはコリーン処理からエアーブラスト自動機による処理に切り替えたことによって、年間1800万円のコストダウンが出来たお客様事例です。
コリーン処理では、ガス代などの間接材料費や廃液処理等で高額な費用が掛かりますが、エアーブラスト自動機では、労務費を大幅削減し、更に廃液処理等も不要なことから、ランニングコストを大幅に下げることが可能です。
case 加工事例
精密機器部品①
入り組んだ構造の鋳物の中子砂もエアーブラストであれば変形させずに除去することが可能です。
精密機器部品②
航空機部品
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