FD SERIES

FD スクリュー専用クリーニング装置

エアーブラスト(サンドブラスト)装置

スピーディー・簡単・ダメージレス
クリーニングの工数削減・時間短縮

誰でも簡単にスクリューのクリーニングが可能

射出成形(インジェクション成形)後の成形機内部のスクリューには、成形不良の原因となる樹脂の残留物や炭化物などが付着しており、成形製品の品質維持にはその不純物をクリーニング(除去)する必要があります。
エアーブラストを使用することで、樹脂材料を問わずスピーディーで簡単にクリーニングすることが可能です。また、スクリュー本体に傷をつけることなくクリーニングが可能な為、スクリュー自体の摩耗を防ぐことが可能です。

スクリューの径や長さに合わせて設備のご提案が可能

スクリューの大きさや材質に制限はなく、製品に合った装置を設計いたします。設置スペースが限られている場合でも架台を移動式にしたり分割式にしたりと様々なご提案が可能です。

処理方式
  • 手動加工
  • バッチ処理
適合性能
  • 省力化
  • 汎用性

FEATURES エアーブラストによるスクリュークリーニングの特徴

スクリュー(Φ40mm)のクリーニング:PP樹脂

スピーディーなクリーニング作業

エアーブラストによる射出成形機スクリューのクリーニングは圧縮エアで硬度の低いメディア(研磨材)を噴射し、その衝撃力でクリーニングをしていく為、簡単で誰でも操作がしやすく、作業スピードが非常に速いのが特徴です。
作業スピードが速い一方で、スクリューは傷がつきません。

スクリューヘッド 固着した炭化物の除去

汎用性が高い

一つのブラスト装置で様々な樹脂材料のクリーニングに対応しており、炭化物の除去も可能です。
また、成形機スクリューだけではなく、複雑形状の射出成形機用三点セット(スクリューヘッド、逆止めリング、スペーサー)、ノズル、金型のクリーニングなどにも使用できる為、1台で汎用的に使用できます。

他工法との比較

エアーブラストによるスクリュークリーニングの優位性

  • 除去作業効率: 手作業ではクリーニングしにくい部分も簡単にクリーニングでき作業効率が向上します。パージ剤では完全に除去することが難しい炭化物の除去も容易です。
  • 作業者負担軽減: 付着樹脂が固まっていればすぐに作業に取り掛かれ、誰でも簡単にクリーニングが可能です。
  • 成形機品質保持: ガラス繊維(GF)入り樹脂もスクリューを傷つけることなく、クリーニング可能です。成形機品質の保持は成形品の品質を保つことにも繋がります。
  • 対応材料種類: クリーニング対象の樹脂は多種にわたり、汎用プラスチックのPP、ABSからスーパーエンプラのPEEK、LCP(液晶ポリマー)、ガラス繊維入りのPPS樹脂などあらゆる樹脂材料に対応しております。
  • 汎用性: 汎用的なブラスト装置の為、スクリュー付着樹脂のクリーニングだけでなく、複雑形状の射出成形機用三点セット(スクリューヘッド、逆止めリング、スペーサー)、ノズル、金型のクリーニングなど汎用的に使用することが可能です。
  • 安全性: 樹脂材料を除去しやすくするために前処理として高温に加熱したり薬剤に浸したりする作業は不要です。

こんなお悩みありませんか?
<お客様事例>

作業時間を短縮したい 前処理として有機溶剤につけたり炭化処理したりしてからブラシで除去しても、膨大な作業時間がかかりコア業務に従事できない 機械停止によるダウンタイムが発生し生産性が上がらない

小型成形機スクリューでは作業時間を1/12に削減

成形機から搬出して前処理不要でスピーディーにクリーニング作業をすることが可能です。 前処理やブラシによるスクリュー本体の傷みなどもなく、硬度の低いメディア(研磨材)を使用することでダメージレスで加工することができます。

<作業時間例>
小型機(100t以下)で半日、大型機(450t以上)で丸一日
→小型機(100t以下)で20分程度、大型機(450t以上)で3時間弱程度

不良率を低減したい 材料替えや色替えの際に残留した樹脂を完全除去することが難しい 炭化物が除去できず不良の原因となりやすい

限られた成形機で高品質な成形をする為には、パージ剤では取り切れないような樹脂も完全に取り切ることが必要です。エアーブラストでのクリーニングは残留した樹脂材だけでなく不良(黒点)の原因となる炭化物の除去も同時にすることができます。
スクリュー本体を目視で確認をしながらの作業の為、不良の原因をあらかじめ排除することが可能です。

環境への配慮・ランニングコストを抑えたい 樹脂材料ごとに専用のパージ剤の準備が必要で、大量の使用は環境汚染に繋がる為使用頻度を抑えたい こまめなクリーニングをしたく、ランニングコストを抑えたい

パージ剤の使用量を約1/4に削減

どんな樹脂材料でも、同一研磨材を圧縮エアで噴射し残留樹脂をスピーディーに除去することが可能です。成形材料の色や種類別に用意するものはなく、コアのクリーニング方法をブラストに置き換えることでパージ剤の使用量を減らしパージ剤の大量使用による環境汚染への懸念やコストも抑えられます。ブラスト装置ではクリーニングに使用する研磨材を循環使用する為、ランニングコストを抑えられます。除去作業がすぐに完了する為、こまめにクリーニングをしたい方にもおすすめです。

<パージ剤月間使用量>
760kg→191kg

POINT 装置の特徴

専用架台でスクリューの移動・加工も容易、
本体を傷つけずに誰でもスピーディーに除去作業が可能!

直圧式のハイパワーブラスト×硬度の低いメディア(研磨材)による驚きのクリーニング力で作業効率の向上を実現

不二製作所の標準手動機である直圧式ブラスト装置をスクリュー加工用に専用設計した装置です。クリーニングを検討しているスクリューサイズ・重量につきましては事前にお伝えください。

装置例:FD-4S-501
スクリューサイズ径:Φ40~Φ90mm
長さ:3000mmまで
重量:150kgまで

①安定的加工の為、装置内にスクリュー加工用の治具を設置
装置内部にはスクリューを搬送する為の治具を取り付けております。 加工の難しい長尺のスクリューも楽に加工することが可能です。

また、治具を取り外してガンを手持ちで使用することで、ノズルの内部や細かな部分に固着している樹脂材や炭化物まで簡単に除去することが可能でクリーニング効率が格段に上がります。 装置内テーブルを使用することで射出成形機三点セットや金型のクリーニングにもご活用いただける装置です。

②コンパクトな設備でも、長尺スクリューが加工できるよう、装置側面に工夫
長尺製品を加工する場合、通常では大きい専用設備が必要になりますが、
装置の側面に開口部を設置し様々な長さのスクリューのクリーニングを一台で対応できるような装置設計です。
研磨材の飛び出しを抑制する為に搬入部にBOXを付帯させております。

③スクリューに合わせた搬送機を付帯
スクリューの大きさや重さによっては一人で移動させたり、装置内へ搬送させたりすることが難しい場合もある為、スクリュー専用の架台を付帯しております。
本ページで紹介している装置では、架台を2分割にしたりキャスター付きにすることで成形機から搬送がしやすく、加工する時以外は簡単に配置換えすることも可能です。

参考:スクリュー専用自動クリーニング装置

装置例:FD-12DAK-SD-NH-501

中型~大型成形機用スクリュー自動クリーニング装置

バッチ処理タイプで搬入した後ワークを回転させながらガンが水平移動し自動で加工致します。加工が完了すると自動で搬出されます。
処理の本数が多い場合や、重量物で人手での作業が難しく時間がかかる場合には自動加工装置をオススメしております。

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不二製作所のブラストは多種多様な用途に使われています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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※各営業所でもテスト加工可能です。