PROCESSING OF CFRP PRODUCTS

CFRPへの加工

用途・技術

※CFRP及びGFRPへの穴あけ、ダイシング加工

CFRPへの穴あけや塗装前処理、離型剤除去

CFRPは、鉄よりも軽量で剛性を持つことで知られており、航空機業界や自動車業界などを中心にあらゆる分野で幅広く利用されています。しかし、CFRPは紫外線に弱いという弱点もあり、それを補うために塗装やコーティングをする必要があります。また、成形後の状態では表面に離型剤が付着しており、うまく塗装や接着ができない場合があります。

エアーブラストでは研磨材の種類や圧力を調節して加工ができる為、炭素繊維を傷付けることなく塗装前処理や離型剤除去などをすることが可能です。また、CFRP素材の製品に対してメンテナンスや再度塗装をする際の塗装剥離なども可能です。

CFRP成形時の金型クリーニング

CFRPを成形した後の金型に付着した樹脂や離型剤、炭化物などはエアーブラストでクリーニングすることが可能です。クリーニング対象物のサイズに制約はなく、樹脂メディアを使用することで金型を傷付けずに細溝や内径部のクリーニングも容易なことから、クリーニング作業の効率化を望む多くのお客様にご利用いただいております。

feature エアーブラストによるCFRPへの加工の特徴

CFRP素地粗さ:Ra:0.17μm Rz:0.81μm

エアーブラストでは、離型剤残りを除去すると同時に、研磨材や噴射する圧力を変えることで炭素繊維を傷付けずに微細に表面を粗面化し、表面粗さをコントロールすることが可能です。各種前処理(塗装前処理・コーティング前処理・接着前処理)としての適切な下地作りができ、密着力強化や安定品質での量産のお手伝いが可能です。

case 加工事例

case

塗装や接着前処理、離型剤除去

塗装・接着前処理

加工前の画像は成形後そのままの状態であり、CFRPの表面に樹脂層(トップコート)が残っています。エアーブラスト加工後の画像は、コーティングされている樹脂層が除去され、炭素繊維が確認出来ます。当社のエアーブラスト技術ならば炭素繊維を傷つけることなく、樹脂層のみを除去することが出来ます。

reference

CFRPのサンドペーパーでの加工事例

上記ではエアーブラストによるCFRPの塗装前処理をご紹介させていただきましたが、こちらの画像はサンドペーパーでの加工事例です。
CFRPは強度や美観を目的として多くの場合に平織や綾織など縦糸と横糸が編み込まれて作られておりますが、サンドペーパーで処理した場合はどうしても凸部ばかりが擦れてしまい、均一には仕上がりにくくなってしまいます。
エアーブラストは、微細な凹凸のある加工対象でも均一に処理できるという工法的優位点があります。

成形汚れ除去

大型成形品や小径ワークの成形汚れを除去するには、ブラシによる手作業では細かい箇所の汚れを落とすことが難しく時間を要してしまいます。しかし、エアーブラストを使用することで炭素繊維にダメージを与えることなく、作業時間を短縮して汚れを除去することが可能です。また、噴射した微小なメディアが流れるところであれば加工可能なためブラシの届かないような狭い場所も汚れ除去可能です。

case

塗装剥離

航空機体や航空部品などの場合は、塗装下地に有害なクロムやカドミめっき層を使用している場合がありますが、その層を傷つけずにその上の塗装層のみ剥離可能です。(層別剥離に対応しています)

CFRPの塗装剥離

GFRPの塗装剥離

切削・切断(穴あけ・ダイシング)

CFRPの切断

CFRPの切削

CFRPの穴あけ

GFRPの穴あけ

炭素繊維にダメージを与えない加工とは反対に、炭素繊維に穴あけ・ダイシング加工することも可能です。ドリル等の工具を使用して加工すると、ドリルの刃がすぐに切れにくくなり、連続した加工が困難になる、ドリルの抜け側にバリが出るなどの問題が発生します。
エアーブラストでの穴あけ・ダイシングは、マスクをして研磨材を噴射し加工することで、バリを出さずに一度に大量の穴あけや複雑形状のダイシングが可能です。

media 使用メディア

航空機塗装剥離用メディア

当社ではCFRP製の航空機塗装剥離用としてBoeing Spec BAC 5725を保有するメディアを使用し、母材にダメージを与えずに塗装剥離を致します。

薬剤処理は環境負荷が高く、手作業は膨大な作業時間を必要と致します。エアーブラストでの塗装剥離は、環境に優しく、作業者の熟練度を問わず、繊細な場所もオンタイムで処理ができ、圧倒的な時間短縮が可能です。

contact

不二製作所のブラストは多種多様な用途に使われています。まずはお気軽にお問い合わせください。

  • 東京本社

    • 装置検討・修理相談に関するお問合せ

      03-3686-5104
    • 部品・研磨材購入に関するお問合せ

      03-3686-5806
  • 名古屋営業所

    052-703-2291
  • 大阪営業所

    06-6190-2323

※各営業所でもテスト加工可能です。