粉じん作業設備の設置に関する法令と必要な届出

粉じん作業設備の設置に関する法令と必要な届出

エアーブラスト(サンドブラスト)は、研磨材をノズルより噴射し加工する作業法のため、「粉じん作業」に規定されます。
「粉じん作業」による、健康障害の予防、管理のため、機械、設備を設置するとき、具体的な措置を規定した法律があります。
このページでは、「粉じん障害防止規則」の概要を掲載しています。ご参考にして下さい。

  1. 労働安全衛生法(安衛法)
  2. 労働安全衛生法施行令 (安衛令)
  3. 労働安全衛生規則 (安衛則)
  4. 粉じん障害防止規則 (粉じん則)
※粉じん装置の設置および運用に関する業務の図解はこちら →「粉じん装置設置・管理に関する業務フロー」
※粉じん作業設備の法的規制の概要要約はこちら →「局所排気装置の法的管理規定」
※ブラスト粉じん作業に対する法的措置の概要はこちら →「ブラスト粉じん作業に対する法的措置」
※ブラスト装置の定期自主検査(粉じん則 第18条)の記録はこちら →「定期自主検査記録用紙」

事業者は、粉じんにさらされる労働者の健康障害を防止するため、設備、作業工程又は作業方法の改善、作業環境の整備等必要な措置を講ずるよう努めなければなりません。(粉じん障害防止規則 第1条)


1.粉じん作業の分類

粉じん作業及び特定粉じん作業に区分される(粉じん障害防止規則 第2条)
特定粉じん作業は粉じん作業の内、その粉じん発生源が特定粉じん発生源であるものをいう。

(1) 粉じん作業(別表第1)

「別表第1」にあげられている粉じん作業のうち、エアーブラスト(サンドブラスト)に係る作業を抜粋すると...

  • 6号 岩石又は鉱物を裁断し、彫り、又は仕上げる場所における作業(第13号に掲げる作業を除く。) ただし、火炎を用いて裁断し、又は仕上げする場所における作業を除く。
  • 7号 研磨材の吹き付けにより研磨し、又は研磨材を用いて動力により、岩石、鉱物若しくは金属を研磨し、若しくはばり取りし、若しくは金属を裁断する場所における作業(前号に掲げる作業を除く。)
  • 15号 砂型を用いて鋳物を製造する工程において、砂型をこわし、砂落としし、砂を再生し、砂を混練し、 又は鋳ばり等を削りとる場所における作業(第7号に掲げる作業を除く。)ただし、水の中で砂を再生する場所における作業を除く。

(2) 特定粉じん作業(別表第2<特定粉じん発生源>)

「別表第2」にあげられている「特定粉じん発生源」のうち、エアーブラスト(サンドブラスト)に係る発生源を抜粋すると...

  • 6号 別表第1第6号又は第7号に掲げる作業に係る粉じん発生源のうち、屋内の、研磨材の吹き付けにより、研磨し、又は岩石若しくは鉱物を彫る箇所
  • 7号 別表第1第7号に掲げる作業に係る粉じん発生源のうち、屋内の、研磨材を用いて動力(手持ち式又は可搬式動力工具によるものを除く。)により、岩石、鉱物若しくは金属を研磨し、若しくはばり取りし、又は金属を裁断する箇所
  • 14号 別表第1第15号に掲げる作業に係る粉じん発生源のうち、屋内の型ばらし装置を用いて砂型をこわし、若しくは砂落としし、又は動力により砂を再生し、砂を混練し、若しくは、鋳ばり等を削り取る箇所

2.義務付けられている対策

(1) 粉じんの発散防止のため局所排気装置、プッシュプル型換気装置の設置

粉じんの密閉化、湿潤化装置の設置が必要です。

○特定粉じん発生源における粉じんの発散を防止するため、その措置又はこれと同等以上の措置を講じることが必要である(粉じん障害防止規則第4条)。特定粉じん発生源のエアーブラスト(サンドブラスト)に係る措置を抜粋する。

イ.研磨材の吹き付けにより、研磨し、又は岩石若しくは鉱物を彫る・・・(別表第2 六号対応)
・密閉する設備の設置
・局所排気装置の設置

ロ.研磨材を用いて動力により、岩石、鉱物若しくは金属を研磨・・・(別表第2 七号対応)
・局所排気装置の設置
・湿潤な状態に保つための設備を設置

ハ.型ばらし装置を用いて砂型をこわし、若しくは砂落としし、又は動力により砂を再生し、砂を混連し・・・(別表第2 14号対応)
・密閉する設備の設置
・局所排気装置の設置
・プッシュプル型換気装置の設置

○局所排気装置等の要件(粉じん障害防止規則第11条)
第4条又は第27条第1項ただし書の規定により設ける局所排気装置及びプッシュプル型換気装置についてその適合要件があります(粉じん障害防止規則第11条)。
・フ-ド
・ダクト
・ファン
・排出口

(2) 呼吸用保護具の着用(粉じん障害防止規則第27条)

別表第3に掲げる作業のときは呼吸用保護具を着用しなければならない。ただし、粉じんの発散を防止する有効な方法を講じた時は除外される。
・粉じんの発生源を密閉する設備
・局所排気装置
・プッシュプル型換気装置


3.設備計画の届出について

粉じん発生源における粉じんの発散を防止するための局所排気装置又はプッシュプル換気気装置の設置や移転、変更を行おうとする事業者は、あらかじめ所轄労働基準監督署長に届け出なければなりません。

届出事項 参考:厚生労働省ホームページ「労基関係」
手続事項 粉じん障害防止規則第4条または第27条第1項ただし書の規定により設ける局所排気装置又はプッシュプル型排気装置の設置、移転、変更の計画の届出
法規定 労働安全衛生法第88条第1項・第2項労働安全衛生規則第85条86条
期日 当該工事の開始の日の30日前までに届け出る
申請書様式 労働安全衛生規則様式第20号
添付書類
  1. 労働安全衛生規則第85条第1項に掲げる書面
    ○事業場の周囲の状況及び四隣との関係を示す図面
    ○敷地内の建設物及び主要な機械等の配置を示す図面
    ○原料又は製品の取り扱い、製造等の作業の方法の概要を記載した書面
    ○建築物(前号の作業を行うものに限る。)の各階の平面図及び断面図並びにその内部の主要な機械等の配置及び概要を示す書面又は図面
    ○前号の建築物その他の作業場における労働災害を防止するための方法及び設備の概要を示す書面又は図面
  2. 粉じん作業の概要を記載した書面
  3. 局所排気装置は、局所排気装置摘要書(労働安全衛生規則様式第25号)
  4. プッシュプル型換気装置は、プッシュプル型換気装置摘要書(労働安全衛生規則様式第26号)・・・※様式は、厚生労働省のホームページより入手ください
エアーブラスト(サンドブラスト)装置は、設置の届出を工事開始の30日前に届け出ることが必要です

提出書類

※様式は、厚生労働省のホームページより入手ください
  1. 機械等設置・移転・変更届 : 労働安全衛生規則 様式 第20号
  2. 局所排気装置摘要書 : 労働安全衛生規則 様式 第25号
    ○排気系統図
    ○フ-ド、集塵機、ファンの寸法と位置関係
    ○ファン特性図
    ○局所排気装置設計計算書
  3. 局所排気装置の構造を示す図面
  4. 周囲の状況及び近隣との関係を示す図面
  5. 作業場における設備の配置を示す図面

当ページに記載の法的対応は、使用状況や使用研磨材等により対象とならない事項もあります。其々の法・規則を確認されるか弊社にお問い合わせください。
他、大気汚染防止法につきましては基本的に該当しませんが、各都道府県の環境保護条例によって規制を受ける地域もございます。
騒音規制法につきましては、「金属加工用」である場合に該当する可能性がございます。これも地域の条例で別途規制がある場合がありますので各自治体の担当窓口へご確認ください。